2012年3月11日日曜日

三国志にて

三国志にて

劉備が人間の肉を食ったというのは本当でしょうか??







曹操に追われているとき、

劉備は旧知の「劉安」の家に逃げ込みます。

劉安はもてなす食糧がないので、自分の妻を殺し、

その肉を狼の肉だと偽って煮て饗しました。

当時肉のスープ(羹あつもの)は、お持て成しの最上級とされていました。



翌日、竈のそばで、股肉を削がれた、劉安の細君を発見した劉備は、

事情を知っていたく感動し後に劉安を高官に取り立てました。

(その主人の息子を自らの養子・劉封にしたともいわれています。)



我々日本人の感覚では非道な行いに感じらますが、

古代中華世界では、

この妻を殺して客をもてなすというエピソードは美談になります。

女性の地位が非常に低い古代中国(現在も)は、

女性というものは牛馬並かそれ以下の扱いを受けていたといいます。

籠城して食料が無くなった時、まず始めに食われるのは女性です。

劉備の他にも将軍が自分の妻を殺して部下に振舞った、

と言うような話が数多く伝えられています。

女性を大切に扱った曹操はむしろ異端だそうです。



これは正史三国志に記載されていますが、魏の正当性を主張するため、

劉備の人徳を低下させるための捏造ではないかとされます。

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