三国志の劉備の魅力って何だと思いますか？ よくよく考えてみると劉備の魅力って...

三国志の劉備の魅力って何だと思いますか？



よくよく考えてみると劉備の魅力って掴み所がなく

わからないなと思い質問してみました。

『三国志』における陳寿の評価が最も適切だと考えます。



(原文)

「弘毅寛厚、知人侍士。蓋高祖之風、英雄之器焉。及其挙国託孤於諸葛亮、而心神無疑貳、誠君臣之至公、古今之盛軌也。機権幹略、不逮魏武、是以基宇亦狭。然折而不撓、終不為人下者、抑揆彼之量必不容己。非唯競利、且以避害云爾」



(私訳）

度量が広く、意志が強く、人材を見極めてこれという者を厚く遇した。それは漢の劉邦のごとき気風に通ずるものがあり、英雄の器量を持っていた。諸葛亮に国の将来を託し、まるで心に疑うことがなかったことは、実に君臣として至高のものであり、古今の手本である。情勢を知るための権謀や根幹の戦略では、魏の曹操におよばなかったため、得た基盤もまた狭かった。しかしながら、あきらめることなく、ついに曹操の下につくことがなかったのは、いずれ自分の器量を受け入れられないと考えたためである。ただ利のみを競ったのではなく、害を避けようとしたゆえなのである。







また、平原時代に劉備を嫌った者から放たれた刺客がいたのですが、劉備がそれとしらず非常に厚く丁寧に接してくれたために、結局白状して去っていったというエピソードがあります。



あの曹操ですらも「劉備は俺と同等なのだが、ただちょっと計略が遅い」と評しています。



パッと眼に見える力ではなく、この人はとにかくとんでもないと思わせること、それ自体が能力といえるのかもしれません。

そしてそれに応えて厚く遇してくれるのですから、能力がある人士は誰しもヨッシャと思うのではないでしょうか。

諸葛孔明を幕下に迎え入れる折に用いた「三顧の礼」から分かるように、彼の性格は非常に真面目で、且つ熱意に溢れたものだったと思います。

また、若いときから関羽・張飛ら豪侠と交わり、その経験からとても誇り高い理想と信念を持っていたのではないでしょうか。

劉邦のように「将に将たる器」だったのではないでしょうか。



君主になれる器の関羽達が従っていたのですから。

とてつもないカリスマがあったのでしょう。



曹操が刑州に攻めて来たときに、民衆が劉備に(住み慣れた土地を捨て)ついていったとの話があるくらいですから。