2012年3月20日火曜日

《漢文》三国志の現代語訳

《漢文》三国志の現代語訳

備住荊州数年、嘗於表坐起至厠、見髀裏肉生慨然流涕。

還坐、表怪問備。

備曰、「吾常身不離鞍、髀肉皆消。今不復騎、髀裏肉生。日月若馳、老将至矣。而功業不建是以悲耳。」



現代語訳が分かる方いれば、上の文章の部分だけ訳を教えてください。





よろしくお願いします。







(劉)備が荊州に住むようになって数年、(劉)表が催した宴の席で厠に立ち、自分の太腿に贅肉がついている事を見て嘆き涙を流したことがあった。

備が戻ってくると、表は怪しんで何があったのか備に問うた。

備が言うには、「私は常に鞍から離れなかったので(つまり戦場に身を置いていたので)、太腿の贅肉などありませんでした。しかし最近は馬に乗ることもなく、私の太腿にも贅肉がついてしまいました。月日は馳せるように過ぎてしまい、私も老いようとしているというのに、いまだに何の功業も打ち立てていないかと思うとそれが悲しいのです」と。








【髀肉(ひにく)の嘆(たん)】です。

脾肉の嘆-「力を発揮できずに、いたずらに時が過ぎるのを嘆くと」いう意味



劉備は荊州に住んで数年になる。

劉表との宴席で 厠(トイレ)に立って、自分の内ももに贅肉がついたのを見て、

慨然として 涙を流した。

席に戻ると、劉表はいぶかしんで劉備に聞いた。

劉備は答えた

「自分はかつてはいつも馬に乗っていて、内ももに贅肉なんて全然なかったのに。

今はずっと馬に乗っていないから内ももに贅肉がついた。歳月は駈けるように過ぎ、老いはもうそこまで来ている。

しかしなんの功績も挙げることもできないでいる、これが悲しいだけです 」

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